「庭球部々歌(一)」
作歌 未 詳
作曲 未 詳
- 嬉しくも 我等男子と生れ来て
こゝ帝陵に感激の 三星霜を送るかな
憶へば昔豊公の たてし覇業は今如何に
時の流れはいたづらに 浪速の土に早くして
かいめつをなくほとゝぎす
- 流れ行く 水にうかべるうたかたの
それにも似たる生命ぞと 嘆くをやめよ我が友よ
生駒の山は紫に 金波銀波のちぬの海
その名もゆかし住の江に 青空たかく仰ぎつゝ
男子の幸を祝はなん
- 今日も又 コートの上にかげ落ちて
意気にほこれる若人は たそがれ道をかへり行く
阿倍野の森に夜はふけて 北斗瞬く並木道
かの豊公の血をうけて 立ちて我等は声あげて
勝利の歌を歌はなん
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