「卓球部々歌」(一)
作歌 水谷 巌(12文乙)
作曲 未 詳
- 白雲乱る帝陵の
なぞへの草に佇めば
赤き血潮のとめ難く
心は遠き洋(おおうみ)の
不壊(ふえ)の真珠を憶ふ哉
- 理想をさして飛ぶ幻(かげ)に
姿をよする若き日の
身の感激に同志(ともどち)と
白球交す響こそ
運命(いのち)を叩く響なれ
- 難き運命(さだめ)を破りつゝ
土にまみれし研鑽も
勝利の夢の遠ければ
深き情の君あれど
不覚の涙あつかりき
- 葛山(かつざん)斜に雲飛びて
たけき例をうくる時
心は燃えて戞々と
パワトは冴えてなつかしき
かの原始の野を駆ける哉
- 鬨(いくさ)の業を征(をさ)めよと
朝けに星の囁きの
たけき男の血に触れは
今ぞ下りぬ覇者の命
夕は凱歌に月の影
- 鳴呼乾坤に春廻り
はげまん友は変わるとも
光栄ある歴史偲びつゝ
友よ謳(うた)へ吾も和し
時劫(とこよ)の生力(ちから)を寿がん
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