「相撲部々歌」
作歌 中川衷三 (18理甲)
作曲 小林吉行 (21文乙)
- 永き熟睡(うまい)ゆ覚醒(めざめ)たる
望みに満ちし若き児よ
萌ゆる芝生は早緑に
金剛の峰遙かなり
- 月日は百代(ももよ)の過客(かかく)とか
古へ人の詠(うた)ひたる
無常の洞窟(ほこら)立ち出でて
固き誓ひに結ばれん
- 日輪高く空に在り
男の児男の児と打向ふ
皇国の業は神の技
我が鍛錬の道達し
- 阿鳴(あうん)の呼吸(いき)の会ふ所
漲る闘志踏(ふ)み建(たけ)び
肉弾犇と相搏てば
四つの柱も動揺(どよ)めきつ
- 熱戦果てて集ひつつ
苜蓿(くろしば)に伏し語らへば
高鳴る胸の息らひに
夕月淡き想ひかな
- 嗚呼南の十字星
北極光の海の果
歴史の中に悠遠の
歌あり強く羽うつかん
|