「相撲部々歌」
      作歌 中川衷三 (18理甲)
      作曲 小林吉行 (21文乙)


  1. 永き熟睡(うまい)ゆ覚醒(めざめ)たる
    望みに満ちし若き児よ
    萌ゆる芝生は早緑に
    金剛の峰遙かなり

  2. 月日は百代(ももよ)の過客(かかく)とか
    古へ人の詠(うた)ひたる
    無常の洞窟(ほこら)立ち出でて
    固き誓ひに結ばれん

  3. 日輪高く空に在り
    男の児男の児と打向ふ
    皇国の業は神の技
    我が鍛錬の道達し

  4. 阿鳴(あうん)の呼吸(いき)の会ふ所
    漲る闘志踏(ふ)み建(たけ)
    肉弾犇と相搏てば

    四つの柱も動揺(どよ)めきつ
  5. 熱戦果てて集ひつつ
    苜蓿(くろしば)に伏し語らへば
    高鳴る胸の息らひに
    夕月淡き想ひかな

  6. 嗚呼南の十字星
    北極光の海の果
    歴史の中に悠遠の
    歌あり強く羽うつかん