「水泳部練習歌」
作歌 軒原栄三(20理乙)
作曲 津村輝夫(20理乙)
補訂 荻野 泉(20理乙)
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鳴呼澄天の秋は逝き
凛烈霜の地に降れば
古き戦場偲びつゝ
駒の蹄の戞々と
臥所忍苦の鞭ならし
友整々と踏み出しぬ
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人絢爛の桜花
濁世の酒に酔へ歌へ
池水温まず水の子は
膚藍紅と変らんも
背負ふ歴史の苦ければ
如何で愉楽に迷ふべき
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池辺に萌ゆる若草や
若き生命を競ひつゝ
血汐にまがふ荒沫
百回ダッシュもいざ来れ
今をしおきて何時の日にか
縷骨の技のなりぬべき
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研鑽の日の幾月か
悲歎蹉跌に泣く友よ
勝利の夢の遠ければ
赤き誠の鞭打たん
高き希望の水の子に
懇ひの宿の許さるや
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血潮は凝りて灼熱の
夏日欺く意気の花
乾坤今や一擲の
出陣の鼓は高なりぬ
鳴呼千載に功垂れん
決戦の日や今近し
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