「弓道部々歌(一)」
      作歌 福田忠治 (10理甲)
      作曲 野崎 始 (10理乙)
      採譜 赤松義夫 (19理甲)

  1. 見よ濁流の逆まくに
    棹さしてなほ撓まざる
    精神(こころ)鋼金(はがね)の男の子等は
    理想の基調誇らかに
    集ひなすらん虚心弓(こしんきゅう)

  2. 起て血に燃ゆる若人よ
    帰一(きいつ)の心すたるとも
    胸に秘めたる一矢して
    真理(まこと)の奥を貫きて
    勝どき挙げん虚心弓

  3. 見よ鉄腕のみたしきり
    弦音は冴えて風を切る
    魔障(ましょう)のいかにしげくとも
    恐れじ破る一すぢに
    道を窮(きは)めん虚心弓

  4. 起て暁光は晴々と
    汚れを去りて帝陵に
    心共なる同胞(はらから)
    今ぞよき敵けちらして
    制覇はこゝに虚心弓