「航空部々歌[本文]」
作歌 森本彰二 (20文甲)
作曲 吉村忠典 (20文甲)
補訂 萩野 泉 (20理乙)
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飄々(ひょうひょう)人去り帝塚原
回りも来る秋風に
創業のかみ偲ぶれば
七寮高く気は澄みて
怨々咽ぶ虫の音に
愁ひは長し月の影
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奇しき運命(さだめ)かはらからよ
学びの庭に手を取りて
思は同じ蒼穹に
解脱の聖地求めんと
鳳凰の翼をうちまとひ
天翔りゆく雄々しさよ
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宇宙の大を星にとく
見よ紅の顔(かんばせ)を
愛はひとすぢ真理(まこと)なる
道を求めて帝陵下
時觴詠に花を折り
孤山うそぶく熱血児
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桃李下自づと蹊(みち)を成す
治徳陶冶の三つ年に
古き歴史を繙けば
菊水清き水鏡
出師の心映さんか
吾青雲の大志あり
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あゝ若き日の春なれや
梧葉の恨知るはなく
百花朝の露見れば
常世の夢のさめぬとか
来たれや熱き友情を
胸に包みて出で立たん
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