「記念祭寄贈歌」
作歌 下条 義次 (22文1)
作曲 井手 経三 (20理2)
-
廣原(こうげん)に 戎衣を抱き
秘やかに 咽びしものを
青春の たゞに繁りて
巡り来し 去年(こぞ)のこの日ぞ
-
開かれし 道遠白く
新しき 力求(と)めんと
とまどへる 陋巷(ちまた)に咲きし
紅の 妖しき花よ
-
さあれ友 智慧と剛毅と
眞實の 己に覚(さ)めん
溢れ来る 涙ぬぐひて
肯(うべな)ひし 常世の生命
-
今宵(うべな)又 丘にのぼりて
幽(かそ)けくも 狭霧をこめし
高そそる 城を仰ぎぬ
故郷は 祭なりけり
-
か青なる 空にこだまし
黒みたる 大地(つち)も震ひぬ
祝(ことほぎ)の 金盞かざし
高唱(たかうた)ふ よみがへり歌
|