「剣道部々歌」(一)
      作歌 奥田光吉 (6理丙)
      作曲 未  詳



  1. 橄欖かざす太平の
    夢まどらかに結ぶ哉
    孤城の燈(あかり)かすか也
    あゝ衰への武士道や
    秋水の下集ふ児等
    一剣みがく意気高し

  2. 建国久し二千年
    太しく建てし宮柱
    久遠のさかえ寿(ことほ)がん
    誉ぞ高き大和民
    やまと島根の人の子と
    生れて今日ぞかをりあり

  3. 我もし死さば益荒夫の
    五尺の短躯惜からず
    剣を抱いて野に果てん
    犠牲の血潮火と燃ゆる
    つるぎを磨する若人の
    鉄腕いよいよ冴ゆる哉

  4. 平和の美酒(みけ)に酔ふ勿れ
    見よ雙眸のかゞやきを
    宇宙の哲理さす所
    我が青春の壮観や
    紅もゆる東(ひんがし)
    空ほのぼのと明渡る