「鶏鳴高く」
作歌 杉本農夫也 (3理丙)
曲補訂 萩野 泉 (20理乙)
- 鶏鳴(けいめい)高く暁破る
朝(あした)の風に霞は霽れて
旭光(きょくこう)雲を破りて出づる
その紅の光をあぴて
気高くも
そゝり立つなり我が学舎(がくしゃ)
- 濃き紫にローレル匂ふ
床しきかをりに憧れ集ふ
鳳雛(ほうすう)一度羽ばたかば
黒雲舞ひて大風を呼ぶ
雄々しくも
偉大ならずや我が学徒(がくと)
- あかねに映ゆる三層の楼
夕陽遠く西に沈みて
夕やみ深く宮居(みやゐ)静かに
帝塚のほとり静寂こむる
かすかなり
入江こぎ行く擢の音
- はてなきみ空に輝ける星
玉露にうつすその聖像(きよかげ)を
ふみてさ迷ふ若人の群
高鳴る胸を抱きしめつゝ
たゝずみて
祈りさゝげん幸あれと
- 高き理想の楽園遠く
真理の殿堂かたく閉しぬ
あやめもわかぬ人の世の道
炬火(かがりび)高くふりかざしつゝ
永へに
わけてすゝまん神の国
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