「柔道部々歌」
作歌 鍛冶辰市 (11理乙)
作曲 野崎 始 (10理乙)
採譜 荻野 泉 (20理乙)
- 嗚呼(ああ)夕陽(ゆうよう)の今は映(は)えば
吾(われ)高原に佇(たたず)みて
栄枯(えいこ)ををしのぶ古戦場
桜花の散るや霏々(ひひ)として
蟲声(ちゅうせい)勇士を葬(とむら)えば
誰か衰武(すいぶ)を慨(なげ)かざる
-
見よ如月(きさらぎ)の残月を
身を切る朔風(さくふう)さつさつと
枯渇(こかつ)の森に叫ぶとも
雄々しくも舞う鷹胸(たかむね)に
狂う血潮の高なれば
熱汗(ねっかん)溢(あふ)るゝ寒稽古
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嗚呼澄天(ちょうてん)の秋は逝く
帝塚(てづか)の原の朝露に
不運暫馬(ざんば)の剣折れて
倒れて泣かんこの秋に
それ勉めてや若き児(こ)よ
男の子の誇り忘れまじ
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聞け晩鐘の切々と
若人の身に迫り来る
征覇の偉業今成りて
遙か故山を仰ぎつゝ
感激の涙さんとして
永世(とこよ)の生命(いのち)思うとき
アンダーラインの部分は原詩では漢字ですが
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