「柔道部々歌」
    作歌 鍛冶辰市 (11理乙)
    作曲 野崎 始 (10理乙)
    採譜 荻野 泉 (20理乙)



  1. 嗚呼(ああ)夕陽(ゆうよう)の今は映(は)えば
    (われ)高原に佇(たたず)みて
    栄枯(えいこ)ををしのぶ古戦場
    桜花の散るや霏々(ひひ)として
    蟲声(ちゅうせい)勇士を葬(とむら)えば
    誰か衰武(すいぶ)を慨(なげ)かざる

  2. 見よ如月(きさらぎ)の残月を
    身を切る朔風(さくふう)さつさつ
    枯渇(こかつ)の森に叫ぶとも
    雄々しくも舞う鷹胸(たかむね)
    狂う血潮の高なれば
    熱汗(ねっかん)(あふ)るゝ寒稽古

  3. 嗚呼澄天(ちょうてん)の秋は逝く
    帝塚(てづか)の原の朝露に
    不運暫馬(ざんば)の剣折れて
    倒れて泣かんこの秋に
    それ勉めてや若き児(こ)
    男の子の誇り忘れまじ

  4. 聞け晩鐘の切々と
    若人の身に迫り来る
    征覇の偉業今成りて
    遙か故山を仰ぎつゝ
    感激の涙さんとして
    永世(とこよ)の生命(いのち)思うとき


    アンダーラインの部分は原詩では漢字ですが