「排藍球部々歌」
作歌 国行道雄(2理乙)
作曲 稲田扁二(3文乙)
採譜 赤松義夫(19理甲)
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凄烈の気に勇士等が
無限(はてなき)曠野の霜ふめば
伝統の跡うるはしく
若き生命をとゞむなり
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沈黙の身に唯一つ
脈卓としてたかなるは
唐紅の真心と
岩かむ心の潮なれ
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落陽遠く舎にはえば
勇士の胸にくもりなく
故山に帰る心もて
なつかしの球いだくなり
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習ひの業のよろこぴと
集ひの情にからまれば
強き姿のうれしくて
相見ぬひまぞ淋しかり
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鳴呼このたまに千載の
吾等の生命をたくす時
つどふ心の渾然と
宇宙の芸術(わざ)をつくるなり
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天かけるたまおごそかに
我等の運命(さだめ)しめす時
声なく注ぐ感激の
甘き涙ぞ悲哀なれ
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