「排藍球部々歌」
      作歌 国行道雄(2理乙)
      作曲 稲田扁二(3文乙)
      採譜 赤松義夫(19理甲)



  1. 凄烈の気に勇士等が
    無限(はてなき)曠野の霜ふめば
    伝統の跡うるはしく
    若き生命をとゞむなり

  2. 沈黙の身に唯一つ
    脈卓としてたかなるは
    唐紅の真心と
    岩かむ心の潮なれ

  3. 落陽遠く舎にはえば
    勇士の胸にくもりなく
    故山に帰る心もて
    なつかしの球いだくなり

  4. 習ひの業のよろこぴと
    集ひの情にからまれば
    強き姿のうれしくて
    相見ぬひまぞ淋しかり

  5. 鳴呼このたまに千載の
    吾等の生命をたくす時
    つどふ心の渾然と
    宇宙の芸術(わざ)をつくるなり

  6. 天かけるたまおごそかに
    我等の運命(さだめ)しめす時
    声なく注ぐ感激の
    甘き涙ぞ悲哀なれ