「蒼空高く」
作歌 水谷 巌(12文乙)
作曲 池浦孝雄(12文甲)
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蒼空高く翔らんと
しばしやすらふ雛鳳の
春新生のよろこぴの
歓呼の夢に驚きて
今ぞねざめの暁の
努力(ぬりき)の翼のゆたけさよ
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あゝ青春のよろこぴを
流れて早き葛城の
雲の定めと誰か云ふ
思ひの潮湧き出る
若き命をとゞめんと
永久(とわ)の理想自治の業(わざ)
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青雲の思ひ切々に
先人築きし図南寮
十三年の秋立ちて
鳳翼未だ伸びねども
叡智に輝く若人の
向上の意気変らんや
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雄魂いかでをさむべき
やがて釆ん世の出立に
尚き学理の旆しるし
迷へる民を導かん
熱血こゝに高鳴りて
三年(みとせ)の春の気魄かな
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あゝ寮北に咲く花よ
卑謡淫声人の世の
宴(うたげ)の美洒(みけ)は知らねども
今帝陵の春なれや
友よしばしのやすらひに
橄欖露を汲まんかな
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