「第八十回記念祭歌」
      作歌 藤原 斌(27理1)
      作曲 荻野 泉(20理2)

  1. 開けゆく み空の涯の 曉炎(かぎろひ)に
    清らけき大志重ねし若き日の
    思ひ出さらに 新らしく
    集い來たりし 老健兒
    今まさに世紀移りし秋(とき)にして
    壽(ことほ)ぐ八十(やそ)の 記念祭

  2. 振り向けば 嗚呼遙かなるうまし代(よ)や
    新興の 覇氣を背負ひて ひたすらに
    共に勵みし學び舎も
    心の内に 殘るのみ
    大阪の 古き絆を 尋ぬれば
    移ろひ傷(いた)く 胸にしむ

  3. ありし日の 學びの間(あい)の 寛ぎに
    かの寮の 孤燈のもとの静けさに
    はたまた夜半(よは)の 逍遥(さまよひ)に
    幾度夢みし 我が未來
    年を咽(の)み 踏み越え來れば 如何にせむ
    思ひを込めて た比(くら)べつ

  4. 幾重にも 荒びし嵐 耐え抜きて
    今日共に 澄みし瞳の 祝ぎ歌う
    八十年の 記念祭
    嗚呼人生の 秋深く
    假借なき 流れを止(とど)むる 術なくも
    如何で燃やさむ 我が情熱(おもひ)