「大高(ふるさと)ここに八十年」
      作歌 下条 義次(22文1)
      作曲 赤松 義夫(19理1)
           伴奏は1番と5番を繰り返します。
  1. 命終(みょうじゅう)近き 秋今宵
    金盞あげて 偲ばんか
    時空を超えて 湧き返る
    悲愁は遠く 混沌の
    怒濤に暮れし 青春を
    大高(ふるさと) ここに八十年

  2. 天鵞絨(ビロード)の酒 熱き麺麭(パン)
    愛餐(アガベ)の宴(うたげ) 深まりて
    殘夢を語る 友どちと
    花紅(くれない)の 顔(かんばせ)
    無明(むみょう)に迷う 幻の
    (つい)の栖(すみか)は 何處(いずく)なる

  3. 落ちなずむ陽の 茅渟(ちぬ)の海
    (くちずさ)ぶ寮歌(うた) 聲低く
    昏き波間に 消えゆきて
    寂寥の翳(かげ) いや長く
    (ひと)り涙を 嗤(わら)いつつ
    遠き空去(い)く 雲を凝視(み)

  4. やがて光の 眠るとき
    澄む双眸に 露宿し
    金剛の峰 遙かなる
    虚空(こくう)を渡る 白き風
    運命(さだめ)を映す 群星(ぐんじょう)
    久遠(くおん)の相(すがた) 見たるなり

  5. 時は流れず 重なりぬ
    永遠(とこわ)の生命(いのち) 煌(きらめ)きて
    穹窿(きゅうりゅう)の果て 珊々(さんさん)
    高貴な神に 赦されし
    ただ清冽(せいれつ)な 魂は
    また歸り來ん 帝塚臺
      また歸り來ん 帝塚臺