「第七十回記念祭歌」
      作歌 下條義次(22文甲)
      作曲 赤松義夫(19理甲)


  1. 友よ
    足早に去り逝きし友も
    共に再び
    われらが自由の丘に集はむ
    黎明の帝塚(てづか)の城は
    皎皎(しろじろ)
    七十年の光と影を
    ただに映して
    燦き立ちぬ

  2. 友よ
    足早に去り逝きし友も
    共に肩組み
    われらが若き日の詩(うた)を歌はむ
    東天の金剛の峯
    (くれなゐ)
    七十年の夢と現実(うつゝ)
    ただに黙せる
    彼方(かなた)に聞こゆ

  3. 友よ
    足早に去り逝きし友も
    共に手をとり
    われらが久遠(くをん)の想(おも)ひを語らむ
    夕陽の茅渟(ちぬ)の海鳴り
    蕩蕩と
    七十年の憂ひ喜び
    ただに流れて
    流れて止まず