「第七十回記念祭歌」
作歌 下條義次(22文甲)
作曲 赤松義夫(19理甲)
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友よ
足早に去り逝きし友も
共に再び
われらが自由の丘に集はむ
黎明の帝塚(てづか)の城は
皎皎(しろじろ)と
七十年の光と影を
ただに映して
燦き立ちぬ
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友よ
足早に去り逝きし友も
共に肩組み
われらが若き日の詩(うた)を歌はむ
東天の金剛の峯
紅(くれなゐ)に
七十年の夢と現実(うつゝ)を
ただに黙せる
彼方(かなた)に聞こゆ
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友よ
足早に去り逝きし友も
共に手をとり
われらが久遠(くをん)の想(おも)ひを語らむ
夕陽の茅渟(ちぬ)の海鳴り
蕩蕩と
七十年の憂ひ喜び
ただに流れて
流れて止まず
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