「第二十五回記念祭歌」
      作歌 森田雄次 (24理甲)
      作曲 瀬川 馨 (23理甲1)


  1. 空浙瀝の声満ちて
    落陽生駒に映ろへば
    鐘縛暮色に響きつゝ(縛は金偏)
    淡月かすむ学舎に
    二十有五の年経りて
    門出祝ぐ日のめぐり来ぬ

  2. 巨城はかなく夢のごと
    盛枯移りて幾星霜
    荒原涼野に草乱れ
    皚風てん雨絶え果てつ(てんは門構えに眞)
    古都浪速津は今静か
    雄図空しく眠るなり

  3. 霜坤高く紫の
    ローレル薫る図南械
    雲擾の世を外に見て
    由由を守り理を究め
    意気を情熱に健児らが
    籠りてここに三星霜

  4. 星芒くらく夜更けて
    江流秋に咽ぶとき
    歎き愁ひし友達と
    帝塚ケ台に逍遙ひて
    すだく虫の踏み分けつ
    先人慕ひ声もなし

  5. あゝ茅海に陽は落ちて
    此処燎原の篝火に
    三年の秋を契りつゝ
    橄欖かざし宝酒捧げ
    若き男の子は共に舞ふ
    今日二十五の記念祭