「第二十回記念祭歌」
      作歌 山根俊也 (18理乙)
      作曲 荻野 泉 (20理乙)


  1. 世紀の流れ滔々と
    寄する亜細亜の新天地
    祖国の息吹(いぶき)血の響
    高鳴る胸を如何せむ
    あゝ神州の健男児

  2. 澱江ながく水澄みて
    我等が魂(たま)を浄むべし
    晨に仰ぐ金剛は
    我等が理想の光なれ
    あゝ楠公を生める郷(くに)

  3. 阿倍野原頭雁鳴きて
    今宵ぞ茲に二十年
    (うま)し歴史は薫れども
    先人立ちし丘の上に
    あゝ新月の影淡し

  4. 時代の文化築かむと
    (きそ)ふ大地の朝風に
    四辺の雲霧あともなく
    今三芳野の山峡(やまかひ)
    あゝ燦然と陽(ひ)は昇る

  5. 見よ済済(せいせい)と八紘に
    拓く一宇の大理想
    黒潮踊る南海に
    鵬翼万里羽博(はばた)かむ
    あゝ感激の図南の子