「第十一回記念祭歌」 作歌 神林幸次 (9文乙) 作曲 野崎 始 (10理乙)
忽ち絶えて若武者の 翡(かざ)す真理の炬火(きょか)は燃え 守る正義の旗標(はたじるし) 山川動(とよ)み大地震る 黄塵四方に満ち満ちて 乾坤ゆする雄叫びに 剣閃(ひらめ)き鞆(とも)鳴りて 篝火凄く闇に燃ゆ 明け行く空に仰ぎ見る 古城霞めど搖ぎなく 朝霧破り立ち昇る 日輪燃えて創業の 旌旗靡きて鐘響く 創業成りて人は去り 古城再び秋長けて 時雨窓うつ夕まぐれ 守成(しゅせい)も固き六百の 図南の翼風を恋ふ 山河残りて世は移り 濁世の嵐荒ぶ時 村雨過ぐる丘の上 深草分けて偲び見ん 強者(つわもの)どもが夢の跡 |