「記念祭祝歌」
      作歌 谷川 巌 (1文甲)
      作曲 大谷卓造 (1理乙)
      改曲 荻野 泉 (20理乙)


  1. 朝霧破る黎明の
    光あふるゝ天と地
    金風わたる澪陽に
    盛なるかな六百の
    男の子ぞ狂ふ今日の祝賀

  2. 思へば我等搖籃の
    うす紫の春過ぎて
    高き理想を求めつゝ
    辿れる道は低けれど
    直き進歩を誇らなむ

  3. 永久にたゆまぬ時の鞏音
    三年の春の夢淡く
    三年の秋は短きも
    理想輝く感激の
    若き月日ぞ精華なれや

  4. 意気と情けに凝れる身に
    俗世の風波何かせむ
    真理の啓示さす所
    善美の苑に憧憬れつゝ
    永久の生命を創造らなん

  5. 祝賀の庭の月の影
    思ひは新た星は冴ゆ
    同じ心に歌いつゝ
    若眉あげて微笑みつ
    いざ創業を祝はなむ

              (大正十二年)