文部科学省行政実務研修生

文部科学省行政実務研修
1年間、文部科学省において国の実施する施策への取組みや行政の仕組みを把握し、大学改革、行政改革等の動向に係る情報に触れ、全国的な視野に立った知識を習得し、企画運営能力の基礎を培うなど、大学職員としての資質・能力の向上を支援するための研修です。
文部科学省での研修を希望した理由

私は民間企業から転職して大阪大学で働くことになったのですが、法人化したとはいえ、どうしても民間とは違い、国からの縛りや保護というものを感じていました。この縛りがなければ何ができるか、他の大学はどのように独自性を出していて、阪大はどこまで自由にできるか、等を学びたくて、この業界や取り巻く世界を俯瞰できるだろうと思い、文科省での研修を希望しました。

文部科学省での仕事

前半の半年は広報室で映画とのタイアップを推進したり、文科省の組織紹介パンフレットを作成するような企画の仕事と、大臣記者会見や取材の際に記者さんと省内との調整をする報道の仕事をしていました。後半の半年は人事課で人事情報の管理やIT化された職員の身分証の発行管理をしていたので、マイナンバー導入に関する検討会等にも出席させていただき、施策が発案から導入までどのように運ばれるか、の一部を見ることができました。

文部科学省行政実務研修を
終えた感想

1年間で三つの部署を経験したので、そのたびに一からの勉強となり、周囲も異動が多いため、配属先で担当業務に明るい人がほとんどいないという状況には苦労しました。けれどその分、多くの人と出会い、一緒に仕事をすることができたかけがえのない1年間でもありました。特に報道係では、すべての情報が組織のトップである大臣という発射口に集約されていく、そこまでの険しい道程を間近で見られた点がとても勉強になりましたし、記者さんという(時に厳しい)外部の目を持った方々とwin-winの関係を築くことの難しさや楽しさを感じながら働くことができました。

文科省で「鳥の目、虫の目、魚の目」という言葉を知りました。物事をマクロ・ミクロ・トレンドの視点から捉える能力、つまり大局観・現場力・時代の流れに乗る力、と理解しています。日々の業務にあたるうえでも、常にこの三つの目をフルに活用して取り組んでいきたいですし、一係員でも常に総長の目線を持って阪大や、大学業界のことを考えていきたいです。文科省の大臣・職員は、各大学への通達の中に「日本の教育・日本の未来」への思いを託しています。阪大職員として、阪大がどんな未来をつくるのか考えることを怠らないよう邁進します。

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