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学生交流

留学を推進する様々な取り組み

教授 近藤 佐知彦 国際教育交流センター
世界適塾構想で提唱されている「学問による調和ある多様性の創造」を実現するためには、多数の留学生が大阪大学を留学先として選択し、また多くの学生が大阪大学から短期・長期、あるいは卒業後の更なる学位取得を目指すために留学をすることが望まれます。

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そこで大阪大学では、留学生比率を15%(現在8%)、そして阪大生の1/3が卒業までに海外留学経験をすることを目標に掲げました。仮に各学年の在学生の8%が留学すれば、4年間でおおむね1/3の学生が留学する計算になります。これらの目標を満たすため、国際教育交流センターでは様々なプロジェクトを進めていますので、そのいくつかを紹介したいと思います。

①サマープログラム
2014年12月に豊中キャンパスにUC/UCEAP大阪オフィスを設置。カリフォルニア大学と協力し、留学生が参加しやすい夏季休業期間に行うサマープログラムを新たに開発しています。

②文系Frontier
研究指導型短期留学プログラムFrontierLab@OsakaUに加え、同様のプログラムの文系学部への拡大が計画されています。

③充実した日本語
英語による授業科目だけでなく、学位取得を目指す正規課程の留学生は勿論、交換留学生等の非正規課程の留学生からもニーズが高い日本語授業科目について、留学生の幅広いニーズに応じられるように整備しています。

④留学生獲得の多チャンネル化
日本に留学中の外国人高校生を対象としたオープンキャンパスや、日本語予備教育とセットになった「海外在住私費外国人留学生特別入試」など、新設のGlobal Admissions Officeとも連携して、たくさんの留学生に大阪大学を選択してもらうためのプロジェクトを計画中です。

⑤留学ポートフォリオ
学生派遣を一気通貫にサポートするため、エクスポートフォリオを新たに開発して導入しました。留学を希望する学生の相談から、安全管理を含めた留学中のサポート、また海外での学修成果の「見える化」を実現します。それによって海外での「学び」が公正・厳格かつオンタイムで評価する条件が整えられ、従来は単位互換に困難を伴っていた理工系部局における、海外(学外)での実験・実習やインターンシップ活動への単位認定に道を開きます。また、海外大学との協力の下で運営されるダブルディグリープログラムへの活用も期待できます。

⑥HELP!
日本英語検定協会やブリティッシュ・カウンシルの協力の下、2015年度には大阪大学独自の英語学習法Harmonized English Learning Program(HELP!)が大阪大学の学生を対象として導入されます。このHELP!は、日本人学生の各種英語技能を伸ばし、留学に十分なスコア(IELTSで6.0)に到達させるものです。特に日本人学生が苦手とされる「書く」「話す」といった自習困難な技能の修得のためには、研修を受講した留学生をチューターとしてマッチングします。