OSAKA UNIVERSITY GUIDEBOOK 2015
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 本学科は平和の維持、貧困削減、環境問題解決など、地球的規模における公共政策の策定と実現に貢献できる人材育成を目指してつくられた学科です。そのためカリキュラムには以下のような特徴があります。 まず、現代の国際社会の諸問題について検討するため、法学・政治学とともに経済学も学び、そのうえで国際関係・国際法・外交政策・経済政策などについて授業を行います。二つ目は外国語習得の奨励。とくに英語をマスターすることは不可欠です。一定の外国語能力を卒業要件とし、授業のなかには英語で行うものもあり、外国語文献も読みます。さらに三つ目の特徴は総合的コミュニケーション能力の養成。授業では口頭報告、討論、交渉、報告書作成などを通し、国際的な場においてもしっかりと発言でき、リーダーシップをとることができる能力を養成します。 カリキュラムの進行は以下のとおりです。1・2年次で法学・政治学・経済学・国際関係や国際公共政策の基礎を学びながら、同時に2つの外国語を履修して語学力を身につけ、プレゼンテーション能力などの基礎を作ります。3・4年次が本格的な専門課程となり、個々の関心に応じて中級~上級レベルの知識を身に付けていきます。また必修の演習科目もあり、討論・交渉などの能力も高度なレベルへと引き上げていきます。 就職先としては外務省や経済産業省といった中央官庁、JICAなどの国際協力関係機関、NGO、NPOなどを想定し、国際公益に貢献する人材を育成しています。 1年次から2年次にかけては、高度専門職業人として必要な教養を身につけるために幅広い学問分野の基礎的な知見を学び、国際性を備えるために2つの外国語を履修します。 2年次から始まる専門課程においては、主として法学と政治学を学びます。多様な価値観が交錯する社会のなかに、バランスのとれた秩序をつくり出していくうえで、今日、これら2つの長い歴史を経た学問分野のもつ意味はますます大きくなっています。法学や政治学を学ぶことによって身につけた知識と論理的思考力、そして問題の分析・解決手法は、法曹界や学界はもとより、社会のどのような分野においても、責任のある行動をとるうえで大いに役立つことでしょう。本学科は、実定法・基礎法・政治学の各系統において、基本科目の内容を充実させることにとくに力を入れています。そして、学年の進行に合わせて、入門から基礎を経て応用へ、歴史や思想から論理分析を経て実態・周辺理解へと、法学・政治学を無理なく学べるようカリキュラムの編成を工夫しています。また、本学部で学ぶのに必要な力(文献を読み、答案やレポートを書く力)を身につけ、社会人としても大事な対話力やプレゼンテーション能力を向上させるための少人数科目(演習科目)も1年次から4年次まで用意しています。あわせて、ITを駆使して最新の情報を収集・処理・発信する技術を法情報学などの科目で磨くことができます。 さらに、経済界や官公庁との連携科目を含むさまざまな特別講義、EUIJ関西の科目、外国語文献研究といった、より高度な内容の科目も用意しています。法学科国際公共政策学科論理的思考と分析・解決手法を現代社会で活かす。■教育システム国際的視野を持つ人材を輩出し、世界に貢献する。本誌P80に法学部案内の請求方法が記載されています。資料請求はコチラ法学部キャンパス風景授業風景資料室マルチメディア授業環境ホーム > 学部・大学院・施設 > 学部 > 法学部パソコンから法学部School of Law法、政治、そして経済は、地域社会から国際社会に至るまで、人々の生き方や社会のあり方を大きく規定します。社会の中のさまざまな価値観の違いを理解し、異なる価値間の調整を行いつつ、一定の価値基準に基づきながら、法、政治、そして経済の仕組みを通じて、社会の秩序を構想していくことができる知識と思考力を備えた人材を育成すること、法曹界・公務員・民間企業・NPO・シンクタンク・学界など社会のさまざまな分野において活躍していくことができる「教養」「デザイン力」「国際性」を備えた人材を育成していくことを目指しています。多面的に捉える。論理的に考える。夢と感受性を持つ。入学定員 80人学部紹介国際公共政策学科入学定員 170人法学科法学部法学科国際公共政策学科学部学科28

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