OSAKA UNIVERSITY GUIDEBOOK 2015
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よくある質問?!特集教育システム教育環境インフォメーション■Topics2013語劇祭(スワヒリ語劇)左から、当時トルコ留学中の同級生、矢内達也君、セミフ・カプランオール監督、当企画参加学生2名(イスタンブル/トルコにて)2013語劇祭(ロシア語劇)在学生からのメッセージ グローバル化時代、世界諸地域の人々と共生するうえで、各地域の多様な文化を深く理解することはますます重要になっています。そのためには、言語を究め、言語を通して、それを基底とする各地の文化や社会を学ぶことが大切です。皆さんが本学部に入学され、その教育理念にあるように、「言葉を究めて世界へはばたく」ことを期待しています。 私が大阪大学外国語学部に最も魅力を感じている点は、外国語学習に妥協しない姿勢です。授業中はいつも先生と学生、または学生同士が盛んにコミュニケーションを取り、疑問を話し合いで解消したり、自由に意見を戦わせたりして理解を深めます。実用的なスキルを身につけるために、この双方向性のある授業姿勢は非常に役立つと思います。言語を通して、世界各地の文化を学ぶ。東 明彦外国語学部長・大学院言語文化研究科 教授専門分野:歴史双方向性があり、妥協しない学習姿勢。西岡 彩織兵庫県立小野高校出身外国語学科4年生(スペイン語専攻)学部紹介教授からのメッセージ外国語学部語学以外にどのようなことを学びますか?1・2年次に基礎的な語学運用能力を身につけ、3・4年次は各自その能力を駆使し、言語・文学・文化等の専門的な学習をします。QA 本学部で専攻する言語を使ってどんなことができるようになるのでしょうか。本学部では、専攻語教育において読む・書く・聞く・話す能力がいつ頃どの程度身につくのか、学年別到達度目標を25の全専攻言語で設定して公開しています。これは国内の大学で初めてのことです。この枠組みは「ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)」を参考にしているので、留学や将来の計画をたてる際にも活用できます。他にも、本学部のスタッフが現地で撮影した映像を教材化して活用するなど、ユニークな試みにより学習をサポートしています。 第60回ベルリン国際映画祭・金熊賞はトルコのセミフ・カプランオール監督の「蜂蜜」(原題:Bal)に授与されました。この吉報をいち早くキャッチしたトルコ語専攻の矢内達也君らは字幕翻訳という未知の世界に挑みました。自然との共存を基調に家族の絆が詩情豊かに描かれた同作品において、字幕翻訳作業は「セリフ1秒3文字」という厳しい制約下での試行錯誤でしたが、日頃のトルコ語学習の成果が見事に発揮されました。この活動は「大阪大学未来基金課外研究奨励事業」にも採択されました。 大阪外国語大学の時代から続く語劇の伝統は、大阪大学外国語学部になったいまも、外国語学部同窓会の援助を得て行われる語劇祭として、しっかりと受け継がれています。専攻する言語で演劇を披露することは、学年をこえて同専攻語学生の結束を強め、日ごろの学習の成果を学内だけでなく学外や卒業生に対しても披露するという、情報発信の場のひとつになっています。まちかね祭のイベントとして行われるこの語劇祭、夏休みから本番までのあいだ、箕面キャンパスは練習に余念がありません。語学力育成専攻言語教育のための“客観的な到達度評価制度”。トルコ語専攻トルコ映画の字幕翻訳に挑戦。イベント外国語学部伝統の語劇祭。27

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