OSAKA UNIVERSITY GUIDEBOOK 2015
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よくある質問?!特集教育システム教育環境インフォメーション■Topics学部紹介人間科学部研究分野がいろいろあって、選ぶのに迷いませんか?人間科学部では最初の1年半で多くの研究領域が体験できます。その後、興味のある専門分野を選んでください。QA 本学部の学生が中心となって、カンボジアの小・中学校で「スポーツ・レクリエーション大会」を行うボランティアツアーを2001年より続けています。これまでに参加したカンボジアの小・中学生は約15,000名、参加した大学生は500名を超えました。 渡航前には活動計画や教材の作成、景品・用具等の寄付を募り、帰国後には報告書やビデオ、写真集の作成、報告会なども行っています。活動への参加をきっかけにカンボジアや国際協力の魅力に取りつかれ、卒業後も活動を続けるOB・OGがたくさんいます。 本学部の大学院研究科では、東日本大震災の被災地支援を行っています。避難所や救援・復興支援活動の拠点となっているのは学校や寺社教会。現在3人の教員を中心とするチームが学校現場、宗教施設、災害NPOを調査し支援しています。宗教施設の情報については「宗教者災害救援マップ(http://sites.google.com/site/fbnerjmap/)」として公開中。将来的には全国の学校・宗教施設等をNPOと連携し、水や食糧の備蓄をするなど、災害対策整備を目指しています。 本学部のなかには、野生のニホンザルの行動観察を続けている研究室があります。50年以上前の1958年から、岡山県の神庭の滝自然公園近辺に生息するニホンザル集団の一頭ずつの顔を覚えて名前を付ける個体識別を行い、すべてのサルの生年月日と母系血縁がわかっています。子育てや母子関係、社会的交渉能力などさまざまなテーマで行動研究を行い、世界に発信しています。進化の隣人であるサルたちを見つめ、サルとヒトが近い存在であることを体感しながら、ヒトの本性の理解に近づきます。ボランティア活動カンボジアでのスポーツ・レクリエーション大会。被災地支援プロジェクト人間科学でコミュニティの復興を。長期にわたる研究サルの中にヒトを見る。スポーツ・レクリエーションを通じて交流を深め、国際協力の魅力を体感中学校での学習支援のボランティアニホンザルの行動研究(高齢の祖母25歳と初産の母6歳、生後5ヶ月の孫娘)在学生からのメッセージ いつの時代、社会であっても、人の生き様は多様です。人間科学部・研究科では、このような人間に深い関心を持ち、その考えや行動を探求し、成果を社会に還元しています。心理・行動学、社会学、人間学、教育学、グローバル人間学などの専門の立場から人間を見つめると同時に、異なる分野の多様な方法や視点を取り入れて、学際的な教育・研究を展開しています。 人間科学部は「本当の自分」に出会える学部です。2年後期に選択する専攻コースは多岐にわたり、留学制度も充実しているため自分の意志次第で可能性は無限に広がっていきます。その選択肢の広さから頭を悩ませることもあるかもしれませんが、それこそ「本当の自分」というものをもう一度見つめ直す絶好の機会になると思います。人間に関心を持ち、成果を社会に還元。中道 正之大学院人間科学研究科長・人間科学部長 専門分野:霊長類学、比較行動学、動物園行動学 「本当の自分」に出会えます。佐藤 雄馬大分県立大分舞鶴高校出身人間科学科4年生教授からのメッセージ25

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