OSAKA UNIVERSITY GUIDEBOOK 2015
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本誌P80に人間科学部案内の請求方法が記載されています。資料請求はコチラ【行動学科目】 人はなぜその行動をとるのか?多様な人間行動をあらゆる側面から見つめ、そこにまつわる因果関係を解明していきます。サルと人間の比較、新生児から高齢期までの行動発達、集団行動、災害ボランティア活動、環境心理など、研究の対象はさまざま。心理学、神経科学、生物学、統計学などのサイエンスの目を通して、ヒトと人の行動のさまざまな側面について仮説を立て、それを実験・観察・調査・面接といった方法で検証。科学的な分析力を身につけるとともに、「人を知る」ことで社会に貢献できる人材を育成します。【社会学科目】 現代社会で私たちが直面するさまざまな諸問題を、理論的・実証的に研究します。「社会環境学」分野ではグローバリゼーション、ジェンダー、メディア論、サブカルチャー、医療・福祉などをテーマに、文献講読・フィールドワーク・調査・統計解析といった多角的手法で問題の本質に迫ります。「現代人間学」分野は主に20世紀以降の諸思想・哲学をベースに、現代社会が抱える問題について理論的な考察を重ねます。「人類学」分野では、文化の役割、テクノロジーや紛争などの問題を国際的視野から考えます。【教育学科目】 人間が成長していく過程と、それをサポートする教育・学習環境について研究を行っています。教育心理学や教育コミュニケーション学など、どう人を育てるかという諸問題を考えると同時に、教育メディアや学校の仕組みといった社会インフラ、システム的側面にも目をむけ、改良・改善の方策を探ります。また家庭や地域社会、職場など、人間が生活する場所はすべて教育の場として捉え、生涯教育を考えるなど、学校教育だけに留まらない、広い意味での「人間形成」について多角的に探求します。【グローバル人間学科目】 グローバルな視点から、地球規模の課題解決を探究します。研究の主なフィールドは人間開発学と地域研究の2つ。前者では、国際協力、紛争や災害からの復興支援、多文化共生社会の実現、環境保全など、わたしたち日本人がどう世界に貢献していけるかを課題とします。また後者では、世界各地それぞれの生活・文化、宗教、歴史、教育などについて知識と見聞を広げるのが主な研究課題です。幅広い知識と、国際性・協調性を持ち、世界を結ぶインターフェイスとなれる人材を育てています。“人間とは何か”を探究する4つの学科目をご紹介します。ホーム > 学部・大学院・施設 > 学部 > 人間科学部パソコンから人間科学部School of Human Sciences 入学後の1年半は、社会人としての幅広い知識を身に付けるため、他学部の学生とともに共通教育を受けます。同時に人間科学の基礎となる知識も学びます。2年次の後半以降は、以下に紹介する4つの学科目に分かれ、それぞれの専門分野の探究に取り組んでいきます。 4つの学科目には指定の選択科目があり専門分野を探究する一方、自由選択科目では自分の興味にあわせ人間科学の諸分野から好きな講義・ゼミに参加することができます。共通しているのは、どの分野でも「現場主義」が重視されることです。人間科学科の扱う領域は常に現代社会とリンクしています。医療や学校、ボランティア団体などにフィールドワークとして実際に足を運ぶこともあり、より実践的な研究を行います。人間科学科学科目紹介実践的な研究から、人間のあり方と社会を創造。■教育システム人間科学部の学問対象は「人間」です。人文科学・社会科学・自然科学を横断した視点から、人間のさまざまな側面にアプローチ。人間の行動や心理、社会でのあり方といった基礎的な研究をはじめ、ジェンダーや老人福祉、国際協力などの現実的な問題まで幅広く対象とし、“人間とは何か”を科学的に明らかにする研究を行っています。本学部は大阪で万博が開催された直後の1972年に、日本で最初の「人間科学部」として誕生しました。つねに時代や社会の動向を見据えながら、人間が人間らしく生きられる社会づくりに貢献しています。豊かに生きられる社会のために、“人間とは”を探究。入学定員 137人学部紹介人間科学科「学内留学」のような国際色豊かな教室シンガポールとの衛星通信実験サイバーメディア室視覚障害の体験実習人間科学科行動学科目社会学科目教育学科目グローバル人間学科目学科学科目24

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