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アジアの明日を見つめつつ、阪大での学生生活を楽しむー鄭 祥教さん(基礎工学研究科博士前期課程 2年)

 大賞を受賞したのは、「教育税」を創設してはという政策提言。以前から日本、韓国での中高受験の過熱、学費の高騰に危惧の念を抱いていた。「今のままでは『遅咲き』の子どもは実力を発揮しにくい。親の経済状態次第で子どもの進路が決まってしまう」と考え、子どもたちの未来を家族だけでなく国が今以上に支援できるようにするための手段として、新しい税の導入を提唱。小論文作成にあたっては、日本の税体系や税収状況などを調べ、想定税負担額も試算した。集めたデータの多様さ、優れた分析の視点、日本語の完成度の高さなどが受賞のポイントとなった。

鄭さんが「日本の大学で学びたい」と考えるようになったのは高校時代。「漠然と日本留学に憧れて」留学生プログラムに気軽に応募したところ、その受け入れ先が大阪大学だった。専門科目と日本語の予備教育の後に入学。基礎工学部を選んだのは、「理学と工学の間にある学問という位置づけがユニーク」と思ったからだ。

現在は博士前期課程2年。基礎工学研究科・システム創成専攻電子光科学領域の酒井朗教授の研究室に所属し、電子材料グラファイトとアルミニウムの接合面を原子レベルで観察する研究に取り組んでいる。「自分の研究をLOVEせよ!」酒井教授の言葉が印象的だと微笑む。修士レベルの研究ではテーマをある程度与えられる場合が多いが、その中でも自分自身でその研究の価値を見出すことが重要。そうすれば他の研究テーマにも通じる物事の考え方が身に付く。鄭さんも同感だと話す。

鄭さんがめざす将来像は、経営コンサルタントになって、世界を牽引するアジアのモノづくりを多様な側面からサポートすることだ。「アジアの製造業が活気づけば、雇用創出も大いに期待できます」。21世紀はアジアの時代といわれている。「この時代に韓国に生まれ、日本で学べることは本当に幸運。この好機を十分に生かしたいです」

日本で快適に暮らすためのポイントを聞くと「日本語を話すこと」が答えだった。英語が話せれば大概理解してもらえるし、研究は英語だけでも進められる。だが「親しくなるには、その国の言葉を知ることは大切。多くの人と交流できるようになります」

日本人学生に対しては「もっと海外からの学生に話しかけてほしい」と希望する。「慣れない外国暮らしの中でも、ちょっと笑顔で接してもらうと安心できます」と語り、鄭さん自身は周囲の人々と自然につきあっている。「この居心地のよさを、他の外国人学生にも味わってもらいたいと思います」

 

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