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第7回ギリシア・ローマ神話学研究会+第50回文芸学研究会 共同研究会

2012年12月22日 (土) 13:00 から 18:00

 

第7回ギリシア・ローマ神話学講演会・研究会(第50回文芸学研究会および第2回文学研究科共同研究共催)を下記の要領で開催します。どなたでも自由に参加していただけます。皆さまのご参加をお待ちしております。

 

講演者:
 平山晃司 「跛行の象徴性について」
 横道仁志 「学問の三重の基体 ――言語の問題におけるボナヴェントゥラの三位一体論的図式」
 立野良介 「雰囲気的なものと芸術」

要旨:

横道仁志 「学問の三重の基体 ――言語の問題におけるボナヴェントゥラの三位一体論的図式」

 本発表では、13世紀の神学者ボナヴェントゥラの思想において、学問の主題(substantia)という概念がどのように論じられているかを検討する。ボナヴェントゥラは、『命題集註解』のなかで、神学が考察する題材(materia)、すなわち主題(substantia)は三種類に分類できると述べている。13世紀のキリスト教神学者にとって、神学とはすべての学問の頂点に立つ学である以上、神学の主題とは、つまるところ、人間の認識活動の究極目的ということになる。そして、ボナヴェントゥラの議論がユニークなのは、神学の主題を三種類に分類するという主 張の背景に、彼独自の三位一体解釈が存するところである。つまり、神学の主題についてのボナヴェントゥラの論述は、いわば両面作戦になっていて、「基体」という意味にも「主題」という意味にもとれる“substantia”という語を軸にしながら、いっぽうで学問論・認識論を、もういっぽうで三位一体論を展開しているのである。本発表は、以上の消息について可能なかぎりの説明を試みる。

立野良介 「雰囲気的なものと芸術」

 「新しい美学」を提唱するG.ベーメ(1937-)は「雰囲気」を美学的主題として取り上げているが、これとは別に「雰囲気的なもの」という概念も提示しており、またいわゆる自然現象と芸術作品との関係をこれらの概念と関係付け考察している。この雰囲気的なものは、H.シュミッツ(1928-)の「準物体」という概念とも類似性が認められる。今回の発表ではこの雰囲気的なものという概念に注目し、それが雰囲気、準物体とどのように区別され、どう関係しているのかを明らかにし、また従来の「物」という概念と比較することで、その意味を明確にし、物が「可能性」の次元において理解されるのに対し、雰囲気的なものが「現実性」の次元において理解されることを示したい。さらに、雰囲気的なものという概念を導入することで、芸術作品と自然現象との関係が如何に理解されることになるかを、特に芭蕉の俳句についてのベーメの考察を取り上げることで探りたい。

※お問い合わせは、こちらまで

日時: 2012年12月22日 (土) 13:00 から 18:00
主催: 大阪大学大学院文学研究科文芸学研究室
場所: 同志社大学今出川キャンパス講武館104号室
参加登録: 不要
URL: http://www.let.osaka-u.ac.jp/bungeigaku/
連絡先: 大阪大学大学院文学研究科文芸学研究室
katoc@let.osaka-u.ac.jp

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